初めて座薬を入れる時は
「どうやって入れたらいいの?」
不安に感じる方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は座薬を上手に入れるコツについて書いてみたいと思います。
立ったままの姿勢でもOK
座薬を入れる時はまず座薬の向きに注意しましょう。
一般的に座薬の形は円柱形で、その一方が丸みを帯びた形状をしています。
長さは3~4センチくらいで、色は白色をしています。
向きですが、丸みを帯びた方(画像の上側)から挿入します。
その時、座薬の反対側(平らな方)を指先で軽く押しながらお尻に挿入します。
向きを間違えて、平らな方から入れよいうとすると痛くて入りづらいと思いますので注意してください。
座薬を入れる際の姿勢ですが、立ったままでも良いですし、横になった姿勢でもどちらでも構いません。
特に決まりはありませんので、自分が入れやすい姿勢でOKです。
立った姿勢での座薬の入れ方は下記のようになります。
- 利き手に座薬を持つ
- 中腰になる
- 座薬の丸い方を お尻の穴に当てる
- 指先で下から座薬を軽く押しながらゆっくり挿入する
- 姿勢をゆっくり正す
中腰のままだと座薬が奥まで入らず、出てきやすいので、ある程度座薬が入ったら姿勢を戻すと良いでしょう。
座薬が完全に中に入って出てこなくなる までは、指で下から座薬を抑えます。
最初すぐに座薬が出てきてしまうかもしれませんが、指で下から抑えているとそのうち座薬が勝手に奥へ”スルッ”と入ってゆく感じです。
座薬は固形物ですが、体温で徐々に溶けていきます。
冬場など、座薬が硬くて滑りが悪い、と感じる時は挿入する前に手で握って少しだけ座薬を柔らかくすると入りやすいでしょう。
座薬は横になって寝ながら入れることもできます。
高熱が出た時に解熱のために座薬を入れる時は寝ながら入れる方が楽かもしれません。
その時も利き手に座薬を持って、座薬の向きに注意しながらゆっくりと押し込む感じです。
ただしこの時は仰向けではなく、横向きに寝た状態の方が入れやすいです。
- 右利きの方なら左向きに横になります。
- 左利きの方なら右向きに横になります。
横になったまま膝を少し曲げ、背中も少し”くの字”になった状態で座薬を入れると入りやすいでしょう。
後は座薬が出てこなくなるまで指で抑えておきます。
20~30秒抑えていると、座薬はもう出てこなくなると思います。
座薬の入れ方コツ
座薬を初めて入れる時は変に力が入ってしまうのです 。
しかし緊張して?力が入ると座薬が奥まで入る前に出てきてしまいます。
座薬を挿入したらできるだけリラックスした状態で静かに20~30秒待つのがコツです。
また座薬が冷えていると固くて入りにくいものです。
手のひらで座薬を10秒ぐらい握って、少し温めると座薬の表面がヌルッとして入れやすくなります。
滑りを良くするためにわざわざワセリンや軟膏などを座薬に塗る必要は無いと思います。
私は痛み止めの座薬を使用することがよくあります。
特に腰痛や歯の痛みで使うことが多いです。
毎回自分一人で座薬を入れます。
痛み止めには座薬以外にも錠剤や飲むタイプの薬がありますよね?
私が座薬を使うメリットとしては胃に負担がかからないところです。
飲み薬の場合は胃が荒れたりする場合もありますが、座薬の場合はお尻から入れて有効成分が腸から吸収されるため胃に負担はかかりません。
よって座薬を入れるタイミングも”食後”など関係なく使えます。
また、赤ちゃんや小さな子供の解熱剤として処方されることも多いと思います。
では、赤ちゃんや子供にはどのようにして座薬を入れたらいいのでしょうか?
赤ちゃんや小さな子供に座薬を入れる時も、基本的には大人(自分)に座薬を入れる時と同じです。
赤ちゃんの場合はオムツを替える要領で、両足を持ち上げて挿入します。
入れてもすぐに出てきてしまうことが多いので、しばらく(1~2分)はテイッシュなどで押さえてあげてください。
手を放しても座薬が出てこなければOKです。
座薬のデメリットは錠剤と違って”入れにくい”ところでしょうか?
特に外出先では座薬を使うのは難しいかもしれませんね。
私も最初は”座薬がお尻に入る”という違和感が嫌でどうしても力んでしまいましたが、何回か使っているうちにすんなり入るようになりました。
ちなみに座薬は挿入後約20分で腸から吸収されます。
以上、座薬が上手く入らずにお困りの方の何か参考になれば幸いです。