3階建ての狭小住宅に住み始めて10年経ちます。
二人の男の子の子育てをしてきました。
私の体験をもとに3階建て住宅の子育てのしやすさやメリットデメリットについて書いています。
子育て世代でこれから3階建ての購入をご検討の方へ、少しでも参考になれば幸いです。
3階建てで子育てするメリットは
私が3階建て住宅を購入した主な理由は、
狭い土地でも部屋数が確保できる
からです。
子供部屋を2部屋
最初に3階建てに住みだした頃は二人の子供は幼稚園年長と小学校2年生でした。
ですのでまだ”子供部屋”というのがどうしても必要な年齢ではありませんでした。
しかし将来的に考えた時にやはり
”二人の子供にそれぞれ部屋を与えたい”
という思いがありました。
当時住んでいたのは3 LDK のマンションでした。
二人の子供も小さかったので広さ的には十分生活はできていましたが、この先中学~高校~大学と成長するにつれて家が手狭になってくるのは容易に想像できました。
3階建て戸建てを購入することで、狭い土地でも
- 1階に和室一部屋&風呂&ビルトインガレージ
- 2階にリビングダイニング・カウンターキッチン
- 3階に3部屋
という間取りの家を建てることができました。
3階の3部屋の内、2部屋は将来は子供部屋の予定です。
もう一室を夫婦の寝室、という計画でした。
一階の和室は普段は空いている状態です。
ちなみに小さめの仏壇を置いています。
このように3階建てのメリット一つは
同じ土地の広さでも3階建てにすることで居住空間(床面積)を確保できる
というところだと思います。
ビルトインガレージ
3階建てにしたことで得られたもう一つのメリットは
家にガレージがある
ことです。
子育てに車(マイカー)が欠かせない家庭も多いと思います。
塾や習い事などの送り迎えや、レジャーなどうちでも車は必需品です。
当然、車を置くスペース(ガレージ)が必要です。
ビルトインガレージにしたおかげで、乗用車を1台家の駐車場に止めることができます。
もちろん賃料は発生しません。自分の家(土地)ですから。
ちなみにうちの周辺の月極駐車場代の相場は1台1万5千円です。
家に駐車場がある生活はとても便利です。
玄関の前で乗り降りできるので、荷物が多い時でも雨の日でも楽です。
わざわざ離れた月極駐車場(有料)まで車を取りに(止めに)行く必要もありません。
ガレージがあるということは”3階建て特有”というわけではありませんが、子育てする上で大きなメリットのひとつです。
上下階への気遣いがない
以前はマンションの5階に住んでいたのですが、子供が幼稚園くらいになってくるとお友達といっしょに家の中でも遊ぶようになりました。
子供なので家の中で走ったり飛びはねたりすることもあるのですが、そのたびに
「上下の階に響いてないかしら?」
と心配になったものです。
子供なので騒ぐのはある程度仕方ないのですが、他人からすれば子供の声や振動は迷惑なものですよね?
幸い上下階の人と子供の騒音でトラブルになったということはありませんでした。
戸建てに引っ越すことによってその心配がほとんどなくりました。
特に上下階への響きを気にする必要がなくなり、親としても精神的な負担がなくなりました。
子供にも自由に家の中で遊ばせてあげれるようになりました。
各階の独立性
3階建て戸建て住宅の場合、各階・各部屋が 独立しているところも使い勝手が良いところです。
うちの間取は3階が寝室です。
例えば仕事から夜遅く帰って2階のリビングでテレビを見たり夫婦で会話する時も
テレビの音で子供が起きるかも・・・
と気にする必要はほとんどありません。
同じく、遅い時間に1階のお風呂に入るのも気兼ねなく入れます。
マンションの場合は家族全員がワンフロアでの生活でしたので、子供が寝た後は
「音で寝ている子を起こさないように・・」といろいろ生活音には気を使ったものです。
しかし3階建ての場合は各階が独立しているので、そのような気兼ねをしなくてすみます。
これは親だけでなく子供にとってもメリットだと言えます。
3階建てで子育てする上で悩んだこと
私は3階建ての戸建住宅で生活するのは今の家が初めてです。
それまではマンション暮らしがほとんどです。
3階建てに引っ越しして最初に悩んだことと言えば、
階段が多くて家の中の移動が大変
なことでした。
特に子供を抱っこして階段を上り下りするのは大変です。
うちはリビングが2階ですから、家に入ったら必ず2階に上がる必要があります。
しかし、これは悩んでもしかたありませんね。
階段は慣れるしかありません(笑)
次に悩んだのは
どの部屋を誰が使うか?
でした。
将来的には3階の2部屋を子供2人に与えるつもりでしたが、引っ越した当初はまだ子供が小さかったため子供部屋は不要でした。
そこで3階の一部屋を子供部屋として子供2人の勉強机を 置きました。
3部屋のうち一番広い一部屋を母と子供2人の寝室にしました。
残るもう一部屋を父が書斎兼寝室として使うことにしました。
どの部屋を誰がどのように使うか?
は最初に決めてしまってもいいですが、うちでは子供たちの成長や必要性に合わせて随時見直してきました。
次に西日(にしび)にも悩みました(笑)
マンションに暮らしていた時よりも戸建てに変わってから風通しや日当たりがよくなりました。
それはメリットと言えますが、そのかわり夏場の西日もよく当たるようになりました。
子育てとは直接関係ありませんが、西日の強さに今も悩むところです。
西側は窓ではなく”壁”にすればよかったかもしれません。
子育てしやすい間取りとは
これから3階建て戸建て住宅を購入しようと考えている人にとって
「子育てしやすい間取り」
とはどのような間取りなんでしょう?
各家庭によって条件は違ってくると思います。
狭小住宅ともなれば一つのフロアの 床面積も限られていますので、何もかも詰め込むわけにはいきませんよね?
例えば1階にビルトインガレージを設けた場合はそれだけ1階の居住スペースは狭くなります。
うちの場合は一階にビルトインガレージと風呂洗面所・トイレ・和室一部屋を作りました。
子供達が外から帰ってきたらすぐに洗面所で手を洗うことができますし、遊んでドロドロに汚れて帰ってきても玄関からすぐに浴室へ入ってシャワーを浴びることができます。
2階はリビングとダイニングキッチンがあります。
家族四人団らんのスペースです。
ウォークインクローゼットも設けましたので、子供の洋服や学校のカバンなど色々な物を収納しています。
2Fの廊下にはトイレがあります。
家にはトイレが1階と2階の2つあります。
朝、通勤・通学で家を出る時間は子供らと親が重なることが多いので、トイレを2つ作って正解だったと思います。
普段子供たちが宿題や勉強するのは主に2階のダイニングテーブルです。
カウンターキッチンの中から母が見守る中、子供らは宿題することが多いです。
逆に子供部屋の勉強机で宿題・勉強する、というのはあまり見かけません・・・
マンションと戸建て,子育てしやすいのは
私はマンションと3階建て戸建住宅と両方で子育てを経験しました。
「どちらが子育てしやすい?」
とよく聞かれますが、一概にはどちらと言えないのが本音です。
マンション・3階建てそれぞれにメリットデメリットがあります。
子供が小さいうち、生まれてから幼稚園に入るぐらいまではマンションの方が子育てしやすいのではないでしょうか?
特に、
- 「 子供にすぐ目が届く」
- 「家の中に段差(階段)がない」
という点では安心して子育てが出来ます。
子供がもう少し大きくなると3階建て住宅の方が良くなってきます。
一番の理由は居住スペースが広くなるからです。
細かい話ですが戸建てですから自転車置き場にも困りません。
ガレージを作れば車を持っている家庭にとっても便利です。
つまり私の経験からすれば
- 子供が幼稚園くらいまではマンション
- それ以降は3階建て戸建て
で子育てするのがおすすめです。
私が駅近3階建てを購入した理由
私がマンションから3階建て狭小住宅に引っ越しした理由をお話ししておきます。
その当時住んでいたマンションの暮らしはそれなりに快適でした。
5階のベランダからは淀川花火がよく見えました。
駅からも近かったので通勤にも便利でした。
しかし子供が2人生まれて4人家族になった時、
「このマンションで4人暮らすのは将来狭すぎるな・・・」
と思ったからです。
そう思ったのがきっかけで住んでいたマンションからほど近い場所の3階建て戸建て住宅を購入することにしました。
子供が通っている小学校や幼稚園を変えたくなかったので、同じ町内で家を購入しました。
3階建て住宅で子育てして早10年経ちます。
3階建て狭小住宅に全く不満がない
そういえば嘘になりますが、現在の住環境には家族全員ほぼほぼ満足しております。
あの時思い切って3階建て木造住宅を購入して良かった・・・
と思います。
以上が私が3階建て住宅で実際に10年間子育てしてきた感想です。
少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。