森恒二さんの漫画「創世のタイガ」のあらすじ、感想を書いています。今回は第1巻~第3巻です。ネタバレもありますのでご注意下さい。
「創世のタイガ」第1巻の感想・あらすじ
現代の大学生が突然、古代にタイムスリップしてしまうという設定が面白いです。
タイムスリップするだけでなく、それが7人のサバイバル生活の始まりでした。
7人がタイムスリップしてしまったことを半信半疑ながらも現実の出来事として徐々に向き合っていく様子が上手く描かれています。
絵のタッチもきれいで見やすいです。
古代に生きていたとされる猛獣も興味深いです。
ストーリーもわかりやすいので、どんどん読み進めます。
では第1巻のあらすじです。
第1巻あらすじ※ネタバレ注意
オーストラリアに卒業旅行に来ていたダイガ達7人の男女グループは途中大きな洞口を見つける。
興味本位で入った洞窟の中で大昔に描かれたと思われる壁画を見つける。
思いがけない大発見にタイガ達は興奮を隠せない。
「自分の人生にこんなドラマが起こるなんて・・・」
平々凡々な今までの人生を振り返り感傷に浸っていたその時、急にめまいがタイガ達を襲った。
「洞窟に溜まっているガスかも!?」
そう思って急いで洞窟から出ようとした瞬間、ごぉおおおーーーーという轟音とともに洞窟が崩れ落ちた。
「このままここで死んでしまうのか・・・」
だんだん気が遠くなるタイガ。
どのくらい時間が経ったのだろう?
暗闇の洞窟の中でタイガは意識を取り戻した。
仲間も奇跡的に無事だ。
しかし、今の崩落で自分達が来た道は岩で塞がれてしまった。
出口を見つけるべくタイガ達は先へ進む。
不安と恐怖と戦いながら。
しばらくと歩くと明かりが見えた。
「出口だ!助かった!!」
ようやく外の世界に戻ることができた。
しかし、ホッとしたのも束の間、そこはタイガたちが元いた世界とは明らかに違っていた。
7人の眼前に広がる森、さらにはその木の枝葉を食べる見たこともない生き物。
その生き物は古代に生きていたとされるカリコテリウムだった。
さらには巨大なマンモスやワニと遭遇することになる。
自分たちの置かれた状況が信じられない・・・いや、信じたくない。
しかし、全ては夢やドッキリではなく現実だった。
とにかく、安全に夜を過ごせる場所を探すタイガたち7人。
何とか洞窟を見つけて柵を設け雑魚寝するが、古代野生動物の気配や咆哮におびえながら夜を過ごすことになる。
こうして一睡もできないまま2日目の朝を迎えた。
とにかく生きるために安全な場所へ移動、手分けして水・食料を確保する日々が何日か続いた。
しかし、
今自分たちが存在する時代はいったいいつなのか?
わからないままでいた。
食料を探して歩いている時、タイガ達はホモサピエンスとネアンデルタール人との争いを目撃する。
同じ人間同士の殺し合いを目の当たりにしたタイガたちはあらためて自分たちの”命の危険”を感じていた。
「創世のタイガ」第2巻の感想・あらすじ
とまどいながらもこの時代に順応していく若者たちの姿が印象的です。
ものすごい順応力だなぁと思います。
第2巻では洞窟がネアンデルタール人に襲われ、仲間とはぐれてしまうという大きな展開がありました。
「もしもネアンデルタール人と遭遇したら・・・」一見、夢のある話ですが、それが殺し合いにつながるかもしれないと思うと「絶対出会いたくない」と思いますね。
結構、グロテスクな描写もありますがその分リアル感があります。
終盤、ホモサピエンスの娘と出会います。
この娘とタイガたちがどう絡んでいくのか?ストーリー展開が楽しみです。
では、第2巻のあらすじです。
第2巻あらすじ※ネタバレ注意
古代時代に少しずつ順応していくタイガ達7人。
タイガ達は石を削り、見様見真似で武器・狩猟道具を作った。
そして200kgはあろうかと思われる大イノシシを仕留めるのに成功した。
まさに”命がけ”だった。
同時に
「自分たちは生きている」
ことを実感した。
古代にタイムスリップしてから1ヶ月が経とうとしていた。
一見、生活に順応してきたように見えても心の中では皆の不安は募るばかり。
ある日、仲間の一人であるユカがタイガに、
「私を守ってほしい。そしたらタイガの為に何でもする。」
と涙ながらに詰め寄られ、タイガは困惑してしまう。
前向きにこの時代、この場所で生きていこうとする7人。
しかし、心の底では7人とも同じ気持ちというわけではなかった。
そんな矢先、タイガが猟に出た間に皆の棲家である洞窟がネアンデルタール人の襲撃に合ってしまう。
最大のピンチ!
ここで皆死んでしまうかもしれない!
洞窟からの悲鳴を聞いたタイガは急いで皆のもとへ戻る。
砦の様子を見たタイガは群がるネアンデルタール人たちの凄まじさに思わず怯んでしまう。
しかし、気が付けばタイガは身を呈して敵を自分に引きつけていた。
その結果、自分も命がけで森の中を何時間も敵(ネアンデルタール人)から逃げることになった。仲間から敵を遠ざけるために。
いったい何時間逃げ回っただろう・・・気が付けば敵が追ってくる気配はもう無かった。
「皆は生き延びただろうか・・・・」
もうじき日が暮れる。
タイガは沈む夕日を一人見ながら仲間の無事を祈った。
「創世のタイガ」第3巻の感想・あらすじ
第3巻はティアリとウルフ(子オオカミ)との出会い、そして一緒に旅をしながら少しずつ信頼関係を築いていきます。
ティアリの助けを借りながら仲間と居た洞窟に戻ることができたのですが、ここでタイガは見た光景は衝撃的でした。
ただ、現場に仲間たちの死体がなかったことは一筋の光でした。
もしかして仲間はどこかで生きているかも?
と思いました。
物語終盤でティアリが属する一族のテリトリーに到着します。
当然、新参者のタイガはなかなか受け入れられません。
しかも、一族の娘のティアリと一緒だったというのも一族の男たちは気に入らない様子でした。
緊張する場面ですが、出会ってすぐ殺されなくてよかったと思いました。
この漫画ではネアンデルタール人は野蛮ですが、ホモサピエンスは人間的に描かれていると思います。
タイガの器用さと勇気を改めて感じる第3巻でした。
では第3巻あらすじです。
第3巻あらすじ※ネタバレ注意
タイガはネアンデルタール人に襲われていたホモサピエンスの娘ティアリを助ける。
このことがきっかけで、助けたティアリと行動を共にする。
タイガは彼女の逞しく生きる姿を見て、自分の無力さを痛感する。
森を進む途中、親を無くした子供のオオカミ(ウルフ)を見つけた。
死んだ親オオカミはタイガとネアンデルタール人との戦いの中で死んだオオカミだった。
タイガは2匹のうち1匹を連れていくことにした。
少しずつ、ティアリと意思の疎通がとれるようになってきた。
ようやく皆と暮らしていた洞窟へ帰ることがことができたが、そこには仲間たちの姿はなかった。
ネアンデルタール人との激戦の跡だけが生々しく残るだけだった。
絶望感がタイガを襲う。
タイガは仲間の皆をユカを助けられなかったことを悔み悲しんだ。
その傍らでティアリも涙ぐんでいた。
仲間を失った悲しみを胸に、タイガとティアリと拾ったオオカミの子はティアリの仲間の居場所を目指して進んだ。
そして、ついにティアリの仲間が住むホモサピエンスのテリトリーにたどり着いた。
しかしホモサピエンスの一族は初めて見るタイガに対して決して好意的ではない。
不穏な雰囲気が流れる。
さらに、タイガが一族の次に見たものは、なんと、アラタをはじめ捕らえられた仲間たちの姿だった。
タイガは戦士であることを証明するために、ティアリの一族の男と命を賭けて戦うことになった。
第4巻から第6巻の感想・あらすじのイッキ読みはこちら
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