長年腰痛に悩まされてきた私ですが、ここ数年は椅子に座って仕事をするのも辛くなってきました。
その痛みに耐えきれず、先日数年ぶりに整形外科へ行きました。
初診の診断結果からリハビリ開始に至るまでの経緯や効果など体験談を書きたいと思います。
ただし病院や症状によって治療方法やリハビリの内容は違ってくると思いますので予めご了承下さい。
腰部脊柱管狭窄症の症状
家の近くの整形外科に初めて行ったのが土曜日の午前中ということもあり、たくさんの患者さんが来院されていました。
診察室に入り、先生の問診のあとレントゲン撮影。
少し待って再度、先生から症状と病名について説明を受けました。
病名は「腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)」で症状がかなり進んでいる(悪化している)との診断でした。
先ほど撮ったレントゲン写真を見ると確かに腰骨がわずかに右に曲がり、さらに骨(推体と言うらしい)と骨の間の隙間が完全になくなっていました。
レントゲンに映った自分の腰骨を見ると素人目でも異常なのがはっきり分かりました。
「これが腰部脊柱管狭窄症・・・」
他人事のように前に貼られているレントゲン写真を見ていました。
今までにも整形外科を受診したことはあったのですが、はっきりとした腰痛の原因はわかりませんでした。
今回、思い切って再び受診することで痛みの原因がはっきりしたことでまずは気分的にすっきりしました。
しかし、問題はここからです。
どうやってこの自分の骨の異常(狭窄症)を治していくのか?
治るとしたらどれくらいの期間で脊柱管狭窄症を克服できるのか?
ということです。
私が受診した整形外科ではリハビリテーションが充実していました。
診察してくれた先生(医師)が言うには、リハビリによって治してゆくとのことでした。
最初は「即手術かな?」
とも思いましたが、そうではありませんでした。
まずは早速最初のリハビリを行いました。
それと飲み薬と湿布薬を1週間分処方されました。
処方された薬について
処方された薬は下記の4種類でした。
・鎮痛消炎剤(飲み薬)
・筋肉を柔らかくする薬(飲み薬)
・胃の粘膜を保護する薬(飲み薬)
・湿布薬(貼り薬)
飲み薬は1日2回、いずれも1週間分処方されました。
薬局でジェネリック薬品を希望したので、薬代は700円ほどでした。
腰部脊柱管狭窄症のリハビリとは
リハビリ(リハビリテーション科)の施術自体は医師とは別のスタッフの方が行います。
スタッフの方は医学療法士だったりスポーツトレーナーだったり、専門性の高いスタッフの方々らしいです。
脊柱管狭窄症である私の場合はまず腰の牽引から始まります。
時間にして10分程度、腰を牽引します。
その後、いわゆる”腰痛体操”のような施術をリハビリスタッフの方にやってもらいます。
この時、機械や道具は使いません。
スタッフの方に手で施術してもらいます。
時間にして15分くらいだと思います。
- 腰部・足の筋肉のほぐし
- 上半身ひねり
といったリハビリを中心に行います。
私が通う整形外科のリハビリ科には数名の専門スタッフがいます。
よって、その日担当してくれるスタッフによってリハビリの内容は若干違ってきます。
ただし、腰の牽引は毎回最初に行います。
(追記)
腰の牽引は最初に行うとは限りませんでした。
今日もリハビリに行きましたが、最初にベッドでのリハビリを行い、次に牽引しました。
腰を牽引する椅子が2台あるのですが、利用状況によって先に牽引したり後になったりするようです。
リハビリの効果は?
私の場合、週に1回程度リハビリを受けます。
平日は仕事なので通院出来ません。よって土曜日の午前中にリハビリに通います。
基本的には長い目でリハビリに通うことになります。
半年とか1年という長いスパンをかけて骨の異常を元に戻していく、といった感じです。
私はまだ4回しかリハビリを受けていませんが、今の時点の効果について書いておきます。
来院してリハビリを受ける以前は、10~20分椅子に座っているだけで腰から背中にかけて痛みがありました。
つまりデスクワークの私としては仕事にも支障が出るくらいの痛みでした。
ロキソニンという市販の痛み止めをほぼ毎日服用していましたが、自分にはあまり効きませんでした。
最初のリハビリを受けて、処方された薬を飲んだ翌日くらいから、その痛みは劇的に和らぎました。
仕事で椅子に座っていても以前ほど辛くなくなりました。
以前は椅子に20分ほど座っているのが限界という感じでしたが、今は1時間くらい椅子に座っていても平気です。
自分でもびっくりするくらい腰が楽になりました。
リハビリの効果なのか?
処方された薬の効果なのか?
はたまた両方の効果なのか?
いずれによる効果かははっきりわかりませんが、少なくても現時点で腰の痛みは和らいでいます。
早くも治療(リハビリ)の効果が出ていると言えるのではないでしょうか?
個人的には特に牽引の効果が大きいように思います。
腰の牽引というのは自宅ではなかなかできないんですよね。
また、脊柱管狭窄症のように骨と骨(推体と推体)の間隔がなくなってしまっている(狭窄)ので、引っ張って間隔を広げるリハビリというのは理にかなっているのかなと思います。
自分に合った病院選び
腰の痛みがいつまでも続く・・・と思ったら早めの受診をおすすめします。
- 何科で受診する?
- どこの病院へ行くべきか?
- 病院を選ぶ際の決め手は?
このあたりで迷う人も多いと思います。
まず、何科で受診するか?は整形外科です。
次に病院を選ぶ際の決めてですが、まずは場所的に”通院しやすい”ところをおすすめします。
私も家から一番近い整形外科へ行きました。
そしてしばらくリハビリに通うことにしました。
病院はインターネットで検索して見つけました。
「整形外科 (お住まいの地域)」
といったキーワードで検索するといいでしょう。
その病院の評判や医師との相性なども気になるかもしれませんが、そこは実際に受診して医師やスタッフの方と話をしないとわからないと思います。
行く前から悩んだり迷ったりするよりは、まずは近所の通院しやすい整形外科を選んでみてはいかがでしょうか?
医療費
健康保険に加入しているとはいえ、医療費というのは高いものです。
まして長期の通院が必要となればその医療費もいくらかかるか気になります。
私は国民健康保険なので3割負担です。
私が支払った医療費のおよその金額を書いておきますので、目安にして下さい。
初診
約6,500円
初診料に加え、医師の診察やレントゲン、リハビリ初回分も含みますので結構高かったです。
リハビリ(1回20分程度)
約700円
薬代(ジェネリック1週間分)
約600円
基本、2回目以降は医師の診察は受けないのでしばらくはリハビリと薬代だけになります。
この金額なら週1回のリハビリも何とか継続してやっていけるかなと思います。
腰部脊柱管狭窄症のリハビリまとめ
私の腰痛は腰部脊柱管狭窄症によるものでした。
そもそもなぜ狭窄症になってしまったのか?
原因はわかりませんが、レントゲンを見ても私の腰骨の形状は明らかに異常でした。
足のしびれや歩行困難といった症状までは表れていなかったため、リハビリで改善していくことになりました。
リハビリに通院しだしてまだ日は浅いですが、すでに効果を実感しています。
長い目で見て今後も最低週一回のペースでリハビリに通おうと思います。
また途中経過をこのブログにも書きたいと思います。
この記事が全国の腰痛でお悩みの方の少しでも参考になれば幸いです。