前から見たかった映画「関ケ原」を見ました。
といっても映画館ではなく近所のゲオでDVDレンタルして見ました。
関ケ原をテーマにした映画や本などの作品はたくさん出ていますが、今日見た映画は司馬遼太郎さん原作、岡田准一さんが主役の映画です。
去年公開された時から気になっていたんですが、結局映画館には見に行けず今日に至っていました。
自宅のテレビでDVDをさっき見終わったので早速感想などを書きたいと思います。
映画「関ケ原」の感想など
見終わって率直な感想としては「合戦のシーン少なっ!」ってとこです。
映画のタイトルからして関ケ原の合戦シーンが主な内容なのかな?と想像していたのですが、そうではありませんでした。
関ケ原での合戦シーンはほとんどクライマックスシーンでした。
それよりも、関ケ原に至るまでの過程がメインに描かれた映画でした。
う~ん、私的にはちょっと期待はずれ。
もっと合戦中の戦略や攻防がストーリーの中心なのかな?と思っていましたので。
確かに最後の方で迫力ある合戦シーンもあったのですが、もっとそこを詳しく映像化してほしかった。
例えば
小早川秀秋の裏切りのシーンってありました?
島津義弘の敵中突破のシーンは?
毛利輝元の存在感が薄い、秀頼は何してた?
って思いました。
あと、ほとんどの会話シーンでセリフが聞こえにくい・・・(-_-;)
関ケ原の合戦までは静かに話すシーンが結構多いですが、とにかく聞き取りにくい。
あの時代の人はああいう風に静かにしゃべったんでしょうね。
音量のボリュームをかなり大きくしてもダメ。
あまりテレビの音量を上げすぎると別のシーンで突然音が大きくなりすぎます。
テレビの音質が悪いせいかとも思いますが、一応SONYのボードスピーカーを付けてるんですが。
やはり映画館だと良く聞こえたんですかね?
また、同じ時代劇でも「忍びの国」「超高速!参勤交代!」のように笑えるシーンはなかったですね。
ところで、役所広司さん演じる家康の”たぬき腹”があまりにも見事でしたが、あれもCGなんでしょうね?
合戦シーンもCGを使ってリアルに再現されていました。
血しぶきが飛んだり首をはねたりといった残虐なシーンもありました。
ちなみに戦国時代の合戦で槍(やり)はよく出てきますが、やりの使い方としては”突く”のではなく”叩く”のが本当の使い方だったそうです。
たしかにこの映画では槍で敵を叩いていました。
全体的には”正統派戦国時代劇”といった印象でした。
主なキャストについて
関ケ原といえば主役は西軍の石田三成と東軍の徳川家康でしょう。
それぞれ岡田准一さん、役所広司さんが演じていました。
石田三成と徳川家康
家康はともかく、石田三成役が岡田准一さんだったせいで私の中で石田三成が”いい人”になってしまいました。
岡田准一さんは以前大河ドラマ「軍司官兵衛」で主人公の黒田官兵衛役でした。
毎週楽しみに欠かさず大河ドラマを見ていましたが、その時から私が好きな俳優さんだったからです。
石田三成といえば”嫌われものだった”というのが通説ですが映画「関ケ原」ではまた違った石田三成像を見ることができました。
初芽
初芽役の有村架純さんですが、結構シーンが多かったわりには結局ストーリーには直接関係ありませんでした。
史実とは関係ない脚本だと思います。
映画の中での存在感はあったのですが・・・最後まで?な存在でした。
島左近
石田三成といえばもう一人忘れてはならない武将が島左近です。
”石田三成に過ぎたるもの二つあり。島の左近と佐和山の城”
といわれたくらい、三成にとって島左近の存在は大きかったのです。
平岳大さん演じる島左近は私の好きな戦国武将の一人です。
映画では顔に大きなキズがあり、いかにも”百戦錬磨の猛将”といった感じでした。
三成が牢人の左近を説得して家来にするシーンもありました。
しかい関ケ原の戦いによって三成はこの”過ぎたるもの2つ”とも失うことになります。
島左近は関ケ原の戦いで壮絶な最後をとげたと言われていますが、この作品の島左近の最後のシーンは私のイメージとは少し違った最後でした。
大谷刑部・直江兼続
大谷刑部は石田三成との盟友であったこともあり、映画「関ケ原」での登場シーンも多いです。
病気を患い、症状が段々と悪化していく様子を上手く演じています。
三成の盟友と言えばもうひとり「直江兼続」です。
しかし、この映画ではあまり登場シーンがなかったのが残念です。
小早川秀秋
関ケ原の東軍勝利の要因と言われる小早川秀秋の裏切り。
その小早川秀秋役を演じたのは東出昌大さんです。
小早川秀秋は優柔不断で気の小さい人間だったというのが通説です。
俳優の東出昌大さんからはそのようなイメージは湧かず、ここは私の中ではミスマッチのように思いました。
映画のストーリー
映画「関ケ原」の主なストーリーは皆さんご存知の通りです。
ネタバレというわけでもありませんが、一応ストーリーについて書いておきます。
秀吉亡き後、天下を我が物顔で好きに振る舞う徳川家康。
一方、そんな家康を亡き太閤殿下への裏切りとして許せない石田三成。
両者はついに関ケ原を舞台とした合戦でぶつかることになりますが、この映画では合戦に至るまでの流れを中心に描いた作品となっています。
これが「天下分け目の大決戦」と言われた”関ケ原の戦い”ですね。
初めは石田三成率いる西軍が有利でしたが、小早川秀秋の裏切りによって西軍は一気に総崩れとなります。
長期戦が予想されましたが、天下分け目の大戦は開戦からわずか半日で決着がつきます。
ご存じの通り家康率いる東軍の勝利です。
石田三成・小西行長・安国寺恵瓊は捕えられ、謀反の刑で処刑されました。
ちなみに映画「関ケ原」では三成をはじめ西軍の武将が処刑に向かうシーンで終わりでした。
そこには処刑の場へ向かう馬上の石田三成を見つめる初芽の姿がありました。
まとめ
じっくりと見たい大人の戦国時代劇ですね。
特にこの(戦国)時代が好きな人にオススメの映画です。
そうでないとストーリー前半で飽きてしまいそうです。(;^ω^)
子供が見るには退屈な映画かもしれません。
歴史の勉強にはなるかも?ですが。
登場人物も多いです。
少しずつ色んな人物が登場する感じです。
この映画見る前に関ケ原について復習してから見ることをおすすめします。
でないと訳わかんなくなりそうです。(;^ω^)
伊賀の忍もそうですが、最後の合戦のシーンでもどちらが西軍でどちらが東軍の兵なのかわかりにくかったです。
それでも個人的評価としてはです。
私は基本的に戦国時代をテーマにした作品は好きですから。
この映画を見て実際に関ケ原に行ってみたくなりました。
今までにも何度か行ってみたいと思った事はありますが、私はまだ一度も現在の関ケ原には行ったことがありません。
ちなみにJR関ケ原駅はJR東海道本線にあります。
住所は岐阜県不破郡関ケ原町関ケ原です。
関ケ原の合戦跡地は広範囲に及びますので、あらかじめ観光ポイントを調べた上で関ケ原に向かうことをおすすめします。
個人的には徳川家康の陣跡桃配山(ももくばりやま)と石田三成の陣跡笹尾山(ささおやま)はぜひ見たいものです。
以上、映画「関ケ原」の感想でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。