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地震保険いざという時に支払われる保険金はいくら?

地震保険の保険金について

先日の大阪北部地震では多くの住宅や家財に損傷被害がでました。

我が家は火災保険と一緒に地震保険にも加入しています。

今回の大阪北部地震では大した被害はありませんでしたが、

「やっぱり地震保険にもは加入しておいてよかった。」

と思いました。

でも、そこでふと疑問がわきました。

実際に家が地震で損傷した場合、保険金っていくら支払われるの?

ということです。

もし、被害に合った家や家財道具を修復したり新しく買い換えた場合は保険金は支払われるのでしょうか?

支払われるとしたらいくら支払われるのでしょうか?

気になったので調べてみました。

4区分の損害認定

地震保険は地震や噴火・津波による被害に対して保険金が支払われます。

契約金額は火災保険の契約金額の30~50%で、建物は5千万円、家財は1千万円が限度額です。

地震保険単独ではなく火災保険とセットで加入する必要があります。

では、実際に損害が発生した場合、いくら保険金が支払われるのでしょうか?

保険金は建物の主要構造部が4区分のうちいずれかの損害が生じた時、その分類に応じて保険金が支払われます。

建物の主要構造部とは基礎や柱・壁・屋根などです。

4区分とは、

全損・大半損・小半損・一部損

です。

建物の損害状況に応じて区分が認定されます。

区分によって支払われる保険金は違い、

全 損;契約金額の100%(時価が限度)

大半損;契約金額の60%(時価の60%が限度)

小半損;契約金額の30%(時価の30%が限度)

一部損;契約金額の  5%(時価の5%が限度)

となっています。

では、損害区分は誰が決めるのでしょうか?

損害区分は専門の調査員が認定します。

実際に地震の損害が発生したらまずは保険会社に連絡し、区分を認定してもらう手続きが必要です。

保険金はいくら支払われるか?

実際に支払われる保険金を計算してみましょう。

例えば契約金額3千万円の火災保険に加入した場合、地震保険の契約金額は900万から1500万円の間で加入できます。

仮に1500万円の地震保険に加入したとします。

地震によって4千万円で購入した家が全損と認定された時、契約金額の100%が支払われます。

地震保険の契約金額は1500万円ですからその100%の1500万円が支払われることになります。

しかし、ここで注意が必要です!

全損認定の場合、契約金額の100%が支払われますが時価が限度なのです。

時価とは同等の家を購入するのに必要な金額から経年劣化分や消耗分などを控除した金額です。

よって、例えば新築時に4千万で購入してから20年後に地震被害にあったという場合は、100%とはいえ経年劣化分などが差し引かれた金額になるということです。

被害を受けた金額分だけ保険が支払われる、というわけではないのですね。

家のブロック塀が壊れたら?

地震の被害といえば建物だけとはかぎりません。

家の門や塀、マンションならエレベーターが損傷する可能性もあるでしょう。

しかし、地震保険は建物の主要構造部に損害が生じた場合に認定された区分に応じて保険金が支払われます。

よって、例えば家の塀が倒壊しても基本的に保険金の支払い対象にはならないのです。

今回の大阪北部地震ではブロック塀の倒壊や壊れた家もあったと思います。

ブロック塀を修復するとなるとかなりの費用(10万円以上?)が必要だと思いますが、地震保険では保険金支払いの対象外なんですね。

地震で家の門やブロック塀が被害をうけたら、自己負担で修理することになりそうです。

テレビや食器が壊れたら?

家に損傷が無くても、地震の揺れによって家財道具が損害を受ける場合もあるでしょう。

例えば食器棚から食器類が落ちて割れてしまった、テレビが倒れて壊れた、というケースもありそうです。

ただし、これら家財道具に関する補償は建物の地震保険だけでは補償されないというところです。

建物とは別に家財の地震保険に加入する必要があります。

つまり建物と家財の保険はそれぞれに加入する必要があるんですね。

地震保険に加入すべき人とは?

地震保険についてあらためていろいろ調べてきましたが、地震保険の場合は地震による被害からの再建を支援するという位置づけと考えた方が良いようです。

例えば損壊した家を建て直す、家財道具を買いなおす、というよりも負担を軽減する為の保険と考えれば良いと思います。

では地震保険に加入すべき人とはどんな人でしょうか?

もしもの地震に備える、という意味では誰でも加入すべきでしょう。

日本損害保険協会が特に推奨しているのは、住宅ローンを抱えている人の加入です。

もしも、地震でローン支払い中の家が倒壊してしまったら、建て直し前のローンに加えて建て直した後のローンが重なり、二重の住宅ローンになってしまうからです。

たとえ全損であっても地震保険だけでローンを完済できるとは限りませんが、負担を軽くするのに役立つでしょう。

地震保険まとめ

今まで何となく加入していた地震保険。

「とりあえず加入していればイザという時にも安心」

と思っていましたが、それ以上に地震保険ついて正しい知識を持つことが必要だと思いました。

実際、今回いろいろ自分でシミュレーションしてみた結果、思っていたのとは違うこともいくつかありました。

もしもの時に頼りになるはずの保険、

「こんなはずじゃなかった・・・」

と後悔しない為にも、保険の補償内容の再確認が必要だと思いました。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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