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いぬやしき最終回ネタバレ感想~おもしろくて切ない漫画だったなぁ

漫画いぬやしき最終話ネタバレ

マンガ「いぬやしき」最終回読みました~!

第10巻で完結、最終回でした。

僕としては久しぶりに全巻読んだ漫画です。

いや~、率直の感想を一言で言えば「面白かった」です。

最初いぬやしきを読んだ時は、よくあるSFアクション・ヒーローものかと思ったんですが、今となってはもっと人間的で感動するストーリだったんですね。

実際、感動しましたよ。

なんせ、ヒーローであり主人公であるいぬやしきさんは地球の家族をはじめ皆を救うために自分の命を犠牲にするんですからね。

第10巻のクライマックスシーンといえる、宇宙の暗闇の中、ひとり自爆スイッチを押すいぬやしきさんの姿は印象的でした。

「えっ!?本当に死んでしまうの?いぬやしきさん!」

「主人公のヒーローが死んだらダメでしょ!」

という僕の心の叫びもむなしく、いぬやしきさんは宇宙の藻屑となってしまいました。

家族を地球に残して・・・。

映画「アルマゲドン」にも似た設定がありますが、

ブルース・ウィールス演じるハリーかっ!?

と思ったのは私だけでしょうか?

自分を犠牲にしても守るべき人のことを守る

そんな真のヒーローの姿をいぬやしきさんが見せてくれたように思います。

では「いぬやしき」最終巻の各話ごとの詳しいネタバレと感想です。

目次

第78話のネタバレ 自分にできること

巨大隕石の軌道を変える為、全世界の人たち、そして自分の大切な人を救う為に自ら宇宙へ行くことを決意するいぬやしきさん。

そんないぬやしきさんを心配そうに見つめる愛犬のはな子。

はな子を愛しそうに抱きしめ、別れの言葉をかけ、いぬやしきさんは部屋を出ていきます。

家族が寝静まった後の台所で、水道の蛇口から水をお腹いっぱいにため込みます。

誰にも気づかれずにそっと玄関へ向かったその時、娘の麻里さんが玄関で不安げな表情で立っていました。

「隕石のところへ行く」

そう答えるお父さんを泣いて引き止めようとする麻里さん。

「お父さんー、行かないでーーーー!!」

麻里さんの叫びを聞いた愛犬のはな子は部屋のドアを自分で開け、階段を転げ落ちるようにしながら、いぬやしきさんのもとへ走り寄ります。

しかし、

既にいぬやしきさんは宇宙に向けて飛び立ってしまいました。

第78話感想

機械のカラダになったいぬやしきさんのエネルギー源って水道水だったんですね、今さらですが。

「犬も棒にあたる」ということわざがありますが、愛犬はな子はいぬやしきさんを追いかける際に完全に家の階段から転げ落ちていました。

第79話のネタバレ 父死にたまふことなかれ

宇宙に飛び立って、暗闇の空の中で遠く点のようになっていくいぬやしきさんに向かって吠え続けるはな子。

一方、雲を突き抜け旅客機を超えて宇宙に到達するいぬやしきさん。

暗闇と孤独が彼を包む。

そして、いぬやしきさんは宇宙で例の巨大隕石を発見します。

第79話感想

宇宙でいぬやしきさんが隕石を発見するまでの様子です。

セリフ少な目、とういかほとんどなし。

ページも少な目・・・かな?

1分で読めました。

第80話 ネタバレ アルマゲドンだったら

隕石を発見し、その上に降り立ったいぬやしきさんは隕石のあまりの大きさに唖然とします。

絶望感さえ感じずにはいられない状況の中、地球で待つ「チョッコー」こと安堂直行くんから着信が。

安堂君と相談しながら巨大な隕石を壊そうと悪戦苦闘するのですが、隕石はビクともしません。

ちょっと穴があいた程度です。

それでも、何度も何度もミサイルを撃ち込みます。

そして、ついにいぬやしきさんは隕石の表面に何かを見つけます!

第80話感想

宇宙でひとり巨大隕石と格闘するいぬやしきさん。

安堂君のアドバイスで、映画「アルマゲドン」の作戦を決行することに。

「アルマゲドン」はブルース・ウィルス主演のアメリカ映画です。

どんな映画か?僕は見たことないので詳しくは分からないのですが、ちょっと見てみたくなりましたよ。

今度、Amazonビデオで見ようかな・・。

第81話のネタバレ それでも絶望に抗う

隕石の見つけた大きな穴、それはアメリカ連合チームがあけた穴でした。

絶望感を感じずにはいられない、いぬやしきさん。

「もう、あきらめて地球に帰ってきて」

と安堂君。

でも、どうしてもあきらめきれない・・・再度ミサイルを撃ついぬやしきさん。

もうどうしようもないと頭ではわかっていながら・・・。

そんな時、もひとつの人影?が宇宙から巨大隕石に向かって降り立った。

第81話感想

タイトルに使われている漢字「抗う」が僕は読めなかったですよ。

あまり使わない漢字ですよね?

ネットで調べると「あらがう」と読むそうです。

意味は「さからう・ふせぐ・こばむ」

なるほど、タイトルの意味が分かりましたよ。

「これが人類の運命なんですよ」と言う安堂君の言葉を素直に受け入れられず、まるで絶望的な「運命」にさからうかのごとく巨大隕石を何とかしようとするいぬやしきさんの姿であり、気持ちだったんですね。

ここもセリフ少なし、イッキに1分で読んで次話へ。

それにしても、コミック本だからイッキに何話も読めますが、雑誌だと1話ずつが物足りなかっただろうな・・・。

第82話のネタバレ なんでここに・・・?

いぬやしきさんの前に突如現れた人影、それは獅子神くんでした!

唖然とするいぬやしきさん。

「なぜ君がここに?」

獅子神は「隕石の軌道を変えるためにここ(宇宙)に来た。俺にはそれができる。」と答えます。

獅子神が言う隕石の軌道を変えることができる手段とは、自爆 でした。

とまどいながらも彼の起爆スイッチを起動させて宇宙に飛び出すいぬやしきさん。

その瞬間、宇宙に激しい閃光が走り、獅子神のカラダはバラバラに宇宙に飛び散ったのでした。

第82話感想

獅子神ここで再登場!って感じですね。

しかも、自分の命を犠牲にしても守りたい人を守るって、最後になかなかカッコいいじゃないですか。

あれだけ人を殺したとは思えない変わりようですが。

獅子神は間違いなくヒール(悪)でしたが、最後にヒーローになれたかもしれません。

それにしても、いぬやしきさんの優しさというか人として器の大きさを感じました。

ん~、感動クライマックスかっ!? 

第83話のネタバレ 誰が為に

獅子神の自爆のおかげで地球は救われた。

と思ったのですが、実は隕石の軌道は変わっていませんでした!

何という事・・・。

今度はいぬやしきさんがシミュレーターで隕石の軌道を変える方法を計算します。

そしてその結果導き出された唯一の答えは

自爆 

でした。

地球で待つ安堂君に「獅子神くんのおかげで地球は救われた。今から帰る。」

とウソを告げ、宇宙でひとり自分で自爆スイッチを押したのでした。

第83話の感想

あぁ、何という事!

獅子神の自爆はムダだったなんて!

それにしても、いぬやしきさんカッコ良すぎです。

「獅子神君のおかげで地球は救われた」なんて言い残して。

でも、いぬやしきさん本当に死んじゃうんだ、主人公なのに。

何とか自爆はさけられないの!?

第84話のネタバレ 犬屋敷壱郎

自爆スイッチを押した後、大切な家族の顔と愛犬はな子の姿が頭の中に浮かぶ。

地球に帰れなかったことを心の中で詫びるいぬやしきさん。

はな子を思い、抱きしめようとした瞬間・・・・いぬやしきさんは激しい光を放ち宇宙の藻屑となってしまいました。

その激しい閃光は地球で待つ安堂君や家族にも届きました。

そして、犬屋敷壱郎が二度と帰らぬ人となったことを悟ったのでした。

安堂君も家族も号泣しています。

第84話感想

漫画いぬやしきの中でも最も泣けるシーンでした。

こんな最後になるとは、第1巻を読んだ時は想像できませんでした。

ずっと空を見上げたままの家族の後ろ姿が切なすぎる・・・。

最終話のネタバレ LAST HERO

地球では平和な暮らしが戻っていました。

麻里さんのクラスでは「隕石が地球に来なかったのはアメリカのおかげ

という話になっています。

お父さんの事を聞かれ、思わず涙ぐむ麻里さん。

妻もパートの仕事に身が入らない。

学校の屋上で不良たちにからまれる、長男。

「金を集めてこい!」

と命令されます。

しかし、いつもとは違い、果敢に不良に殴り掛かります。

タックルして不良を倒し、必死で殴ります。

もちろん、最後には自分も殴られ負けてしまいます。

でも、明らかに今までの彼とは違ったのでした。

その姿をお父さんに見せるかの如く。

鼻血を出しながらも、彼の目は澄んでいました。

学校帰り、お父さんのことを思い出して涙が溢れだす麻里さん。

コンビニに入って漫画ジャンプを開くと、何と麻里さんの作品が入賞していました。

驚きとうれしさでジャンプを持つ手が震えます。

麻里さんは急いで家に帰ります。

「お母ーさーん」 

いぬやしき おわり

最終回感想

いぬやしきさんは帰って来ない・・ポッカリと大きな穴が開いた犬屋敷家。

でも日常は進んでいきます。

長男は今までの弱い自分を捨て、お父さんのようなヒーローになろうと決意したのはないでしょうか。

そして、麻里さんのジャンプ入選。

家族がそれぞれに、悲しさや寂しさから立ち直っていく予感のする最終回でした。

それにしても、長男の名前って何だっけ・・・?

最後までお読みいただきありがとうございました。

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